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PIPとは

ある日、会社から突然「退職してください。自主退職するなら2か月分の給料を提供します。そうでなければ、PIP (Performance Improvement Program = 成果改善計画) を受けてください。」と言われます。
PIPは数週間のプログラムで、非常に多くの課題を課されます。そして、上司から結果について厳しい、時には人格否定を含んだ評価を受けます。
精神的に追い込まれたあなたは、自主退職を選択します。耐え抜いたとしても、「能力が低い」として解雇されることもあります。

PIPとは、成績不振とみなされた従業員に対し、指導の一環として、一定の期間を設定した上で、上司と部下が具体的な業績目標や取るべき行動(アクションアイテム)等を設定し、お互いにその進捗状況を密に確認しながら進めていくという、改善指導の一手法です。
しかし、PIPを悪用し、違法な退職勧奨・解雇を行う会社があります。日本の解雇規制は厳しく容易には解雇を行えないために採用される手法です。

とても達成できない量の課題を課すことはパワハラにあたります。また、PIPの不達成を理由に解雇することは基本的には許されません。

労働者としては、会社に残るか、退職するかをまず選択します。そして、前者を選択する場合は、PIPを辞めさせる必要があります。また、どちらを選択するとしてもPIPを利用したパワハラ・退職強要に対して損害賠償請求を行うことが考えられます。

どのような請求を求めるにしても、証拠が必要になります。以下のとおりに証拠を残せば、交渉を有利に進めることができます。

・上司との会話の録音
・会社側がつくった、あなたの業務成果が低いことを示す資料
・何時から何時まで、どのような課題を課されたのかのメモ
・課された課題(スマートフォン等で撮影する)

気になることがありましたら、私たちにご連絡ください。具体的事情をお聞きして適切なアドバイスを差し上げます。

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