2025-06-12 by posse
電通、トヨタ自動車、NHK、三菱電機など、有名大企業で過労死が相次いで起こっており、国が認めるだけでも毎年200人ほどが長時間労働や職場のハラスメントを理由に亡くなっています。しかしこれは氷山の一角であり、心臓や脳の疾患で過労死したケースのほとんどは企業側の隠蔽工作によって闇に葬られています。事実、企業の多くはタイムカードなどの証拠を隠滅して責任回避を図るだけでなく、「勝手に働いて亡くなった」「うつ病になったのは家族のせい」と故人や遺族に原因があったという主張を繰り返し、「社員を二度殺す」のです。
現代社会においては、強制労働や危険な働き方は法律などで禁止されているだけでなく、職業選択の自由が保証されているため「いつでも辞められる」はずです。それでもなぜ過労死が引き起こされるような過酷な働き方が蔓延しているのでしょうか?この問題に正面から取り組んだのが、カール・マルクスです。
資本主義社会では、誰かに雇われて賃金を得る以外には生活していくことができないがゆえに、働く人びとは「自発的に」過酷な労働に従事せざるを得ず、その結果として過労死が引き起こされてきたとマルクスは述べます。実際に、19世紀のイギリスの縫製工場で働く女工が30時間連続勤務によって「純然たる働きすぎによる死」に至ったように、資本主義の歴史には常に過酷な労働がつきまとっていたのです。
そして、マルクスの時代から100年以上経過し、AIやICT化など高度なテクノロジーが発展して人間の労働が「不要」になるとすら言われるようになった今日において、状況は変わっていないどころかむしろ悪化しているとさえ言えます。そこで、本イベントでは、『人新世の資本論』や『ゼロからの『資本論』』の著者である斎藤幸平東京大学准教授をお招きし、今年6月に『会社は社員を二度殺す 過労死問題の闇に迫る』を刊行した今野晴貴・NPO法人POSSE元代表とともに、マルクスの理論を手がかりにして、現代の働き方を考えていきます。
【日時・プログラム】
2025年7月12日(土)16時〜17時40分(開場15時30分)
開演・挨拶 16時00分
16時00分 今野晴貴・NPO法人POSSE元代表講演
16時30分 斎藤幸平・東京大学准教授コメント
16時40分 パネルディスカッション兼質疑応答
17時30分 NPO法人POSSEの活動紹介
17時40分 終了
【場所】
会場/オンライン(zoom)併用
ワイム貸会議室新宿西口 Room B(新宿駅から徒歩2分)
【お申し込み】
こちらのサイトからお申し込みください。
2025-03-25 by posse
イベント「保育士たちが一斉退職ではなく、ストライキを選んだ理由」を開催します!
年度末に多くの保育園で保育士の一斉退職がおきました。一斉退職に至るケースの多くで問題となるのが、現場の意見を無視して事故や不適切保育の危険を顧みずに、保育士に無理な運営を強いる経営者の在り方です。保育士が子どもたちを守るためにいくら意見を言ってもそれに対して嫌がらせなどの報復で答える園も少なくありません。
こうした中で、保育園の在り方を変えるために、保育園のほぼ全員の職員がユニオン(労働組合)に加盟し、子どもたちと保育園を守ることに成功したのが、関口フェルマータ小規模保育園の保育士たちです。
このイベントでは、関口フェルマータ小規模保育園での経験を実際に聞きながら一斉退職の危機が迫る保育園でユニオンでどう立ち向かえるのかを考えていきます。
参加をご希望の方は、下記のリンクより、参加をご申請ください。
宜しくお願い致します。
日時:2025年3月30日(日)午前10時30分~
場所:ZOOM(オンラインのみ)
参加方法:参加はこちらのフォームからお申し込み下さい。
共催:NPO法人POSSE、介護保育ユニオン
※このイベントは、社会福祉法人中央共同募金会様が運営する「赤い羽根福祉基金」の助成を受けて実施します。ご支援をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。
2025-02-22 by posse
日本では国に認められているだけでも、長時間労働やハラスメントを理由に毎年150人から200人が過労死しています。しかしこの数字はあくまで氷山の一角で、その背後には「労災申請をしても認定されなかった」、「過労死だと思うが、どうすればいいかわからない」といった遺族が何万人もいます。
POSSEには年間数十件の過労死相談が寄せられていますが、企業側が証拠隠滅を行ったことで証拠を集めに苦労したり、他の弁護士に断られたりして、過労死の可能性があると思っていても支援団体に繋がれていないケースが少なくありません。
そこで今回のイベントでは、数多くの困難な過労死事件に取り組んできた指宿昭一弁護士と、百件以上の過労死遺族へのヒアリングや相談対応から見えてきた過労死や企業の責任回避の実態について告発してきたPOSSEの今野晴貴から、労災請求や事業主への責任追及の方法、支援団体による支援とはどういうものかについて、お話をさせていただきます。
また実際に自身の父親を過労死でなくした後に、約10年間かけて会社に対して責任を追求した過労死ご遺族の方からも、自身の経験をお話いただきます。
ご関心のある方は、ぜひご参加ください。こちらの応募フォームからお申し込みください:https://forms.gle/3UazyVg1aoxQxmf37
またイベント終了後は、事前にご予約いただいた方向けに無料相談会を実施いたします。こちらも合わせてお申し込みいただけると幸いです。
プログラム
13時30分 開場
14時00分 開演 講演1:指宿昭一弁護士(日本労働弁護団常任幹事)
14時45分 講演2:今野晴貴(NPO法人POSSE)
15時30分 事案の紹介 50代の父を過労死で亡くしたご遺族Aさん
15時45分 質疑応答。
16時00分 講演会終了。相談会(事前予約制)開始。
16時45分 相談会終了。
※イベント終了後、対面およびオンライン(zoom)で、16時45分まで個別相談を受け付けます。ご希望の方は参加申し込みフォームにその旨をご記載ください。
※なお、時間の都合上、その日に対応することが困難な場合がございますが、その場合は後日改めて日程を調整のうえ、電話やメール、POSSE事務所での対面相談などで対応させていただきます。
場所:対面/ZOOM併用
世田谷産業プラザ 3階 大会議室(東京都世田谷区太子堂2丁目16−7)
田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」下車3分
費用:無料
応募フォーム:https://forms.gle/3UazyVg1aoxQxmf37
講演者:
指宿昭一さん(日本労働弁護団常任幹事)
弁護士。日本労働弁護団常任幹事・東京支部事務局元事務局長。 外国人技能実習生問題弁護士連絡会共同代表、外国人労働者弁護団代表。 労働事件・外国人事件に専門化した弁護士業務を行う。外国人研修生の労働者性を初めて認めた三和サービス事件地裁・高裁判決、精神疾患に罹患した労働者の解雇を無効とした日本ヒューレット・パッカード事件最高裁判決などで勝訴。近年は、外国人労働問題にとどまらず入管や難民の問題についても活動している。単著に『使い捨て外国人―人権なき移民国家、日本 』(朝陽会、2020年)。
今野晴貴さん(NPO法人POSSE)
2006年にNPO法人POSSEを立ち上げ、年間5000件余りの労働・生活相談を実施し法的解決を支援。相談事例から日本の労働問題について調査・研究、政策提言を行っている。2013年に「ブラック企業」を社会問題化し、政府の法改正に寄与。流行語大賞トップ10、大佛次郎論壇賞などを受賞した。また、数十件の過労死遺族へのインタビュー取材を元に、ヤフーや文春オンラインなどで過労死対策に関する問題提起や情報発信を行い、昨年は厚生労働省主催「過労死等防止対策推進シンポジウム」の宮城、香川、佐賀会場などで講師を務めた。著書に『賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ 』(青土社)、『ストライキ2.0』(集英社新書)、『ブラック企業』(文春新書)、『ブラックバイト』(岩波新書)など多数。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門社会調査士。
過労死ご遺族Aさん
1995年生まれ。15歳の時、父親の過労死を経験する。自分自身も職場でのパワハラや賃金不払いを経験し、悲惨な労働環境を変えたいと思い始める。22歳の時、原告として父が働いていた会社を提訴。父の過労死から10年経った2021年、高裁で会社と取締役1人の責任が認められた。現在は過労死遺族の支援に取り組んでいる。労働問題雑誌『POSSE』で「父の過労死 会社と闘ってきた10年間」(https://note.com/posse_mag/n/na0a741f28449)を連載中。
主催:NPO法人POSSE(www.npoposse.jp)
共催:労災ユニオン(https://rousai-u.jp/)、過労死防止学会権利とエンパワーメント(法社会学)部会
お問い合わせ:NPO法人POSSE(events@npoposse.jp)
2025-01-26 by posse
国の人口動態調査によれば、2023年の路上での凍死者は50人にも上ります(人口動態調査(2023)死因が「自然の過度の低温への曝露」によるもののうち、「街路及びハイウェイ」における死亡者数)。
また、2000年に大阪市でホームレスの凍死者が19人いたという調査もあります(逢坂(2003)「大阪市におけるホームレス者の死亡調査」)。
そのほとんどが路上や公園で発見されており、大半が死亡時に所持金を500円以下しか持っていなかったといいます。
POSSEでは、ホームレス状態にある人や、物価高で生活苦に陥り、家の確保が難しくなった人から相談を受けてきました。昨年度POSSEに寄せられた10代〜30代の若者からの生活相談のうち、40%にあたる139人が、ネットカフェ生活やDVから逃れ居場所を転々としているなど、広義の「ホームレス」状態にありました。
なぜ、空き家やアパート、ホテルは有り余っているにも関わらず、暖かい安心できる家で過ごすことのできないホームレスの人が、日本には数多くいるのでしょうか?彼ら・彼女らが安心できる家を確保するために、どのような支援が私たち学生にはできるでしょうか?
若者の生活相談や生活保護の申請同行、若者の「見えないホームレス化」の実態調査に携わる、POSSE理事の岩本菜々を講師に、日本社会のホームレス問題について考えます。
こちらからお申し込みください。
https://20260202posseevent.peatix.com/view
2025年2月2日(日)14時00分〜15時30分
13時30分 開場
14時00分〜15時00分 講演
15時00分〜15時30分 ディスカッション
アクセス:高田馬場駅から徒歩3分
・日本で広がる生活困窮の実態を知りたい
・貧困問題に取り組むためにどんなことができるのか知りたい
・社会問題の解決に向けたNPOでのボランティア活動に関心がある
岩本菜々
(NPO法人POSSE理事 一橋大学大学院修士課程)
2020年にPOSSEに参加。奨学金返済者の実態調査及び政策提言、困窮者支援活動などを通じて労働・貧困問題に取り組んでいる。NHK『日曜討論』TBS『news23』『報道特集』などのメディアに出演。
POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。
2024-10-18 by posse
■こんな人におすすめ
・日本社会で暮らす外国人労働者の労働実態を知りたい
・外国人労働者の権利実現のためにどんなことができるのか知りたい
・社会問題の解決に向けたNPOでのボランティア活動に関心がある
■イベントの内容:
現在、POSSEの労働相談窓口には、「機械に巻き込まれて手足を失った」「パスポートを取られて強制帰国させられた」といった外国人労働者からの相談が多数寄せられている。POSSEでは、こうした相談に対応しながら、外国人労働者の人権侵害をなくしていくための活動を行っている。
過去には、スターバックスのサプライチェーンで働いていたカンボジア人技能実習生がパスポートを取り上げられ強制帰国させられた事件で、和解解決を勝ち取ったケースもある。その事件では、サプライチェーン上の人権侵害を告発するためのアクションの実施や、カンボジアの労働組合や国際NGOと連携しながら、技能実習生の強制帰国に関与した日本企業の責任追及を行なうなど、国境を超えた支援活動も行ってきた。
本イベントでは、外国人労働問題の最前線から見えてくる実態と、権利行使を支えるNPOの取り組みについて紹介していく。具体的な事例と取り組みを見ていきながら、外国人労働者の権利を実現するために何ができるのか、私たちと一緒に考えていこう。
■日程:11月3日(日)
開演14:00 – 閉演16:00
■スケジュール
13:45 入場開始
14:00 開演
14:10-15:10 POSSE田所・岩橋による報告(60分)
15:10-15:55 質疑応答・ワークショップ(45分)
16:00 閉演
■開催場所: 北沢タウンホール 第1集会室 小田急線下北沢駅東口 徒歩5分 京王井の頭線下北沢駅京王中央口 徒歩5分
■参加方法:
このリンクからpeatixの申し込みサイトへアクセスし、チケットの申し込みをお願いします。
学生・若者の参加費は無料です!
■報告者プロフィール
田所 真理子ジェイ
1996年神奈川県生まれ。NPO法人POSSE外国人労働サポートセンター学生スタッフ。マルチリンガルを活かし、国家戦略特区で働くフィリピン人家事労働者の大量雇い止め事件をはじめ、食品工場や介護などエッセンシャルな領域で働く外国人労働者の権利行使を支えている。昨年は、台湾の移民労働運動30周年シンポジウムに参加し、アジア各国の活動家とも交流。国際的な移民労働問題の解決を目指し、国境を越えた運動を広げていくために日々活動している。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」、JAM THE WORLD-UP CLOSE、フランス「リベラシオン」新聞、朝日新聞 GLOBEプラスなど、各種メディアにて外国人労働実態について発信している。
岩橋 誠
1989年愛知県生まれ。NPO法人POSSEスタッフ。2019年4月に「POSSE外国人労働サポートセンター」を発足させ、英語と日本語で労働・生活相談に対応している。国際NGO・Clean Clothes Campaign運営委員、北海道大学公共政策学研究センター研究員。共訳書に『ジェネレーション・レフト』(堀之内出版)、『オートメーションと労働の未来』(堀之内出版)。共著に『外国人労働相談最前線』(岩波ブックレット)。国際ジャーナリストとして日本の実態を海外に発信している。
by posse
・日本で広がる生活困窮の実態を知りたい
・貧困問題に取り組むためにどんなことができるのか知りたい
・社会問題の解決に向けたNPOでのボランティア活動に関心がある
厚労省は、今年1月時点の全国のホームレスの人数について、2820人と「過去最小」であったと発表した。しかし、これは公園や河川敷など屋外で生活している人を目視で確認した数に過ぎない。ネットカフェや24時間営業の店、友人宅に居候している人については、国はなんの実態把握も行っていないのだ。
そこで今年の7月、POSSEでボランティアをする学生たちは、国の統計にはカウントされない「ホームレス化」の実態とその背景を、過去の相談記録を元に集計・分析し、発表した。調査では、相談を寄せる若年層のうち4割がホームレス状態、つまりネットカフェや友人宅などに滞在している状態で相談に訪れていること、相談者のなかで生活保護の窓口に行ったことのある人のうち75%もの人が、ホームレスであることを理由に劣悪な施設への入所を強要されるなど、行政による違法行為や問題行為を経験していたことだった。
学生による「見えないホームレス化」の実態の告発は朝日新聞、Abemaニュースなどで取り上げられたほか、Yahoo!ニュースでトップ記事となり、大きな社会的注目を浴びた。私たちはいま、国がこれまで見過ごしてきた若者の貧困問題の実態を把握し、行政の問題行為の改善に向けた取り組みを、全国の支援団体や弁護士と連携しながら進めている。
埋もれている貧困問題をどう明らかにし、どう全ての人の生存と自由が守られる社会を作っていくのか。学生である私たち一人ひとりには何ができるのか?調査結果と今後の展望を、調査に携わった学生が報告する。
10月27日(日)開演15:00- 閉演17:00
14:45 入場開始
15:00 開演
15:00- 岩本理事、目黒より報告
16:00- 質疑応答・ワークショップ
17:00 終了
こちらのリンクからpeatixの申し込みサイトへアクセスし、チケットの申し込みをお願いします。学生・若者の参加費は無料です!
文京シビックセンター地下1階 文京アカデミー学習室 (後楽園駅・春日駅 直結 JR水道橋駅 (東口) 徒歩10分)
岩本菜々
(NPO法人POSSE理事 一橋大学大学院修士課程)
2020年にPOSSEに参加。奨学金返済者の実態調査及び政策提言、困窮者支援活動などを通じて労働・貧困問題に取り組んでいる。NHK『日曜討論』TBS『news23』『報道特集』などのメディアに出演。
目黒息吹
(NPO法人POSSE学生ボランティア 東洋大学2年)生存が脅かされるほどの日本の貧困の現状を知り、大学入学後、POSSEに参加。東京と出身地である仙台を拠点に貧困問題に取り組んでいる。
by posse
9月1週目〜2週目にかけて、命を奪う「エネルギー貧困と熱中症」問題に取り組む夏のボランティアプログラムを開催します。
気候変動により記録的な猛暑が続く中、年々、多くの人が熱中症の疑いで亡くなっています。一方で、その背景にある「お金がなくてエアコンをつけれない」という「エネルギー貧困」は、ほとんど問題となっていません。
7月にPOSSEも参加した「なんでも相談会」には、熱中症対策をしようにも金銭的な余裕がないために「エアコン or 食料」という選択を迫られている高齢者からの相談が多数よせられました。食糧支援を受けた相談者の中には、コッペパンを1日三等分して空腹をしのぐなど極限まで食費を削ることで、なんとか電気代や水道代などのライフラインを捻出している人もいました。ただ、この人も、物価高やエネルギー価格の高騰で、「節約」にも限界がきており、いつ電気・水道が払えなくなり熱中症の危険にさらされてもおかしくない状況です。
そこで、今回のプログラムでは、不可視化されている「エネルギー貧困と熱中症」という問題に直面する当事者たちへのアウトリーチ及び食料配布、生活相談支援を通じて、電気代が払えないために熱中症で命を落とすことが放置される不公正な社会に対抗していきます。
貧困問題に関する知識やボランティア経験の有無は問いません。関心のある方は、ぜひボランティアに応募して下さい!
@川口市民パートナーステーション多目的室
やること:日本の貧困問題についての学習会。「エネルギー貧困と熱中症」に取り組むための知識を身につけます。
@川口市民パートナーステーション多目的室
やること:川口市内の公営住宅を中心にフードパントリーのお知らせチラシの配布
<*アウトリーチとは:個別住宅へのポスティングや街頭でチラシを配ったり、話を聞いたりすることを通じ、問題を抱えている人に直接アクセスし、問題解決のサポートをします。>
1日目:9月7日(土)12:30~17:30
2日目:9月8日(日)13:30~17:30
やること:食料配布、生活相談補助(生活実態の聞き取り)、チラシ配布など
*今回のフードパントリーでは、「暑い家の中や屋外から避難してゆっくり過ごせる共有スペース:涼みドコロ」という打ち出しで行います。当日は、自由に涼める場所の提供だけでなく、無料の食料配布・配達、無料の生活相談を実施します。これらを入り口に、今まさに「エアコンor食料」という選択を迫られていて、熱中症の危険にある人や餓死のリスクにある人、あるいは水道や電気・ガスを止められている人からの相談を集め、エネルギー貧困の実態の更なる告発と社会的な対策の直接的な要求行動へと発展させていくことを目指します。
・特別な資格や能力、学歴は一切必要ありません。
・経験のあるスタッフやボランティアと一緒に現場で学びながら、実際に社会を変えるための力をつけていきます。
・参加費は無料です(※交通費・食費などは自費負担でお願いします)。
・1回からでも参加できます。
・活動の簡単な説明をし、経験のあるスタッフやボランティアと一緒に現場へ向かいます。
LINEで連絡する
メールで連絡する volunteer@npoposse.jp
2024-05-28 by posse
イベント『なぜ過労死・過労自死が蔓延するのか〜労働現場における支援活動から社会を変えるためのNPOの実践〜』を開催します!
お申し込みは、以下のサイトからお願いします。
https://posse-event-0616.peatix.com
■イベントの内容:
自分の家族や、通っていた中学や高校の先生の働き方を見て、「いつ家に帰るのだろうか」「いつか身体を壊してしまうのではないか」と心配になったことはないでしょうか。
日本は、世界有数の「長時間労働大国」です。国の統計によると、30〜40代男性の約10%が、過労死ラインを超えて働いています。中学教員に至っては、36%が過労死ラインを超過しています。当たり前のようにはびこる、命を脅かすほどの長時間労働。そうした中で、実際に過労によって命を落とす、あるいは自死を選択してしまう人も後を絶ちません。
最近では、2021年に、福岡市の小学校教員の40歳男性が、病休や産休した教員の担任も代行し、月100時間の残業が続いた末、ある日自宅でシャワーを浴びている時に突然心臓病を発症し、そのまま亡くなりました。2人の幼い子供を残しての突然の死でした。市を訴えた妻は「夫は亡くなる直前、顔色が悪くとてもきつそうにしていました」「目の前の子どもたちや職員のみなさんに迷惑がかかると考え、結果的に自分の心や体を犠牲にせざるを得ない状況に追い込まれていました」と、教員の過重労働の実態を訴えています。
また、2022年には、医師として甲南医療センターに勤務していた高島晨伍さんが100連勤・200時間以上の時間外労働の末、精神疾患を発症し26歳の若さで自殺へと追い込まれました。前年に同じ病院の若手医師ら5人が過重労働を訴えていたにもかかわらず、病院側は「半分は勉強やん、自分を鍛えるための」とあしらい、改善を拒んだ末に起こった事件でした。残された遺族は「『優しい医師になりたい』と照れた晨伍の笑顔が忘れられません」「センターにとっては医師の代わりはいくらでもいるのでしょうが、家族にとっては泣いて笑って大切に育てた、かけがえのない宝物なのです」と胸の内を訴えました。
労働者の命を奪い、遺族から唯一無二の大切な家族を奪う過労死・過労自死は、国が認定しているだけで毎年150〜200件起こっています。なぜ、日本社会ではこれほど過酷で、時に命すら落とすような異常な働き方が蔓延しているのでしょうか?
このイベントでは『ブラック企業』の著者であり、過労死問題の最前線で遺族支援や社会発信に取り組んでいる今野晴貴・POSSE代表を講師に、命を奪う長時間労働が日本で「当たり前」になってしまっている背景、国の「過労死等防止対策推進法」や「働き方改革」が推進されてもなお過重労働がなくならないのはなぜかを解説します。また、イベント後半では、家事労働者として6日間、24時間休みなく働いた末に亡くなった女性の労災認定を求めて裁判を起こしている遺族の方に発言をしていただきます。
なぜ長時間労働や過労死は無くならないのか知りたい、日本の「異常」な働き方を変えたい、という方のご参加をお待ちしています。
・過労死や過労自死など、日本社会の労働問題の現状を知りたい
・労働・貧困問題に取り組む力を身につけたい
・社会問題の解決に向けたNPOの活動に関心がある
6月16日(日曜日)14時30分から16時30分 開場:14時
14時 開場
14時30分 開演・今野代表講演
15時30分 遺族発言
15時50分 質疑応答
16時10分 POSSEの活動紹介・ボランティア紹介
16時30分 終了
北沢タウンホール3階 ミーティングルーム
〒155-8666 東京都世田谷区北沢2-8-18
小田急線下北沢駅東口 徒歩5分
京王井の頭線下北沢駅京王中央口 徒歩5分
今野晴貴・NPO法人POSSE代表理事
年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。近著に『賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ』(青土社)。その他に『ストライキ2.0』(集英社新書)、『ブラック企業』(文春新書)、『ブラックバイト』(岩波新書)、『生活保護』(ちくま新書)など多数。流行語大賞トップ10(「ブラック企業」)、大佛次郎論壇賞、日本労働社会学会奨励賞などを受賞。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門社会調査士。
X(旧Twitter)アカウント:@konno_haruki
POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。
POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。
https://possevolunteer.tumblr.com/
2024-05-09 by posse
5月12日日曜日にNPO法人POSSE主催で以下のイベントを開催します。
ご関心のあるかたはぜひご参加ください!お申し込みは以下のURLからお願いいたいします。
https://posse-event-2024-0512.peatix.com/view
■イベントの内容:
今回のイベントでは、日本で初めて仮放免者の困窮実態を調査・告発し、いままで「ないもの」とされてきた『仮放免者-karihomensha-』の問題を国連の自由権規約委員会などを通じて国際的にも可視化させてきた大澤優真さんをお招きします。
「水道・光熱費・家賃が払えなくなり知人の家を転々としている」
「知人宅で家賃と生活費の見返りに性的関係を強要され、レイプされても耐え忍んだ」
「車で寝泊まりしながら公園で体を洗って生活している」
支援現場には毎日のように困窮する人々から相談が寄せられています。相談者の多くが、迫害の危険から逃れてきたけれども難民許可を受けられずにいる「仮放免者」たちです。彼ら彼女たちは「仮放免者だから」という理由で国民健康保険や生活保護からも排除されており、現実には到底「生きられない」状態が広がっています。また、POSSEに相談に訪れる留学生や技能実習生などの多くも、職場で不当に解雇されるなどして路上生活に追いやられている実態があります。
イベントでは支援現場の最前線に立つ大澤さんの報告から、移民・難民の困窮は今どうなっているのか、どうしてこういった問題がひろがっているのか学び、学生のわたしたちにできることは何か一緒に考えます。
■こんな人におすすめ
・日本社会で暮らす移民・難民の困窮実態を知りたい
・移民・難民問題に取り組むためにどんなことができるのか知りたい
・社会問題の解決に向けたNPOでのボランティア活動に関心がある
■日程:5月12日(日)開演14:45- 閉演17:00
■スケジュール
14:45 入場開始
15:00 開演
15:10-16:10 大澤さんによる講演(60分)
16:10-16:25 ボランティアによるPOSSE活動紹介(15分)
16:25-16:45 質疑応答(20分)
17:00 閉演
■開催場所:
貸し会議室 みらいスペース市ヶ谷
〒1020074 東京都 千代田区 九段南 3-9-1 九段サザンビル B1F
JR市ヶ谷駅より徒歩7分
東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅より徒歩9分
■講演者プロフィール
大澤優真さん 一般社団法人つくろい東京ファンド生活支援スタッフ / NPO法人北関東医療相談会事務局スタッフ・理事/社会福祉士
1992年、千葉県生まれ。2014年より生活困窮者支援団体「つくろい東京ファンド」生活支援スタッフとして、夜回り、ホームレス状態にある人のシェルター入居支援、シェルターからアパートへ移った人への地域生活支援を行う。2018年より困窮外国人支援団体「北関東医療相談会」事務局スタッフとして、仮放免者など困窮する外国人の支援を行いながら、現場の実態調査などを通して日本で暮らす移民・難民の「生きられない」状況を可視化する取り組みを行っている。単著に『生活保護と外国人「準用措置」「本国主義」の歴史とその限界』(明石書店)。また、現在雑誌POSSEにて記事「困窮する移民・難民の生存権を求めて」を連載中。
Twitterアカウント:https://twitter.com/yumananahori
■NPO法人POSSEとは?
POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。
ボランティアも募集しています!
POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。
https://possevolunteer.tumblr.com/