過労死問題に取り組む学生・社会人ボランティアを募集しています!

POSSEには「夫が突然倒れて亡くなった」や「子供が自死して、仕事が原因だと思う」などという過労死やハラスメント自死のご遺族からの相談が毎月数件寄せられています。
また、過労やハラスメントにうつ病を発症した本人からの問い合わせはその数十倍にもなっています。「働き方改革」で国や企業は労働環境を改善しているように振る舞っていますが、実際には過労死やハラスメント自死はなくなるどころか増えています。

国の統計によれば2022年度は54件が過労死として、67件が過労自殺(自死)として認定されており、公的には年間100件強の過労死があるとされています。これだけでも多いですが、毎年2000人ほどが「勤務問題」を理由に自死しているのをみると、国が把握しているのはあくまでごくごく一部だと言えます。そして、国の公的な統計以外に、過労死の実態を明らかにしている調査は存在しません。

そこで、POSSEでは、そもそも今どのくらいの人が過労死や過労うつに追い込まれているのか、その後どうなったのか、企業や国はきちんと対策を講じているのかなどを、全国各地の裁判所の記録の調査、そして過労死遺族のヒアリングを実施しながら私たち自身の手で調査していきます。そしてこれらの実態調査をもとに、過労死をなくしていくために必要な取り組みなどを社会に発信していくことを目指します。

POSSEの過労死に関する調査や取り組み

  • 過労死の実態調査、ヒアリング取材
    →裁判記録から、過労死や過労うつに関する実態を把握する
    →過労死遺族や労災に遭った当事者などからのヒアリング調査の実施
  • 調査分析、研究活動
    →裁判資料やヒアリング内容の検証と分析
  • 社会発信や政策提言
    →調査や分析で明らかになった実態を社会に告発
    →過労死をなくすために必要な施策についての政策提言
    →いま泣き寝入りしている過労死遺族や労災被害者に対して、問題解決に関する情報の発信
  • 過労死や過労うつに関する相談対応
    →情報発信を通じて、相談先を探しているご遺族へのアウトリーチ
    →いま過労状態で働いている方や過労死ご遺族からの相談対応と解決策のアドバイス

いまの働き方を変えるためになにかしたい、過労死問題を詳しく知りたいという方は、ぜひご参加ください!ミーティングで勉強会などもやっていきますので、特に事前の知識や経験は必要ありません。オンラインでも対面でも参加可能ですので、興味がある方はぜひご連絡ください。

連絡先:NPO法人POSSE
メール:volunteer@npoposse.jp
LINEで連絡する:https://line.me/R/ti/p/%40bug0288j
 

 4月27日(土)いのちと暮らしを守るなんでも相談会@埼玉を開催します〜学生・社会人のボランティア募集中!〜

日時:4月27日(土)10時―18時(途中参加OK)
集合時間:8時30分
場所:さいたま市浦和コミュニティセンター

参加方法:参加したいという方は、事前にPOSSEの公式LINEまたはメールにて、ご連絡ください。スタッフから、ZOOMなどにて、事前の説明をさせていただきます。(ボランティア連絡先は、ページ下部に記載)

4月27日(土)に、さいたま市浦和コミュニティセンターにて、「いのちと暮らしを守るなんでも相談会」を開催します。「なんでも相談会」は、弁護士・社会福祉士・支援団体などが連携して行なっている、生活困窮や労働の現場での問題について、幅広く相談を受け付ける会です。NPO法人POSSEも参加しています。

「物価高の中、生活費が底をつき、家賃を支払えない」、「数百万円の借金を返せずに、自殺を考えるほど追い詰められている」、「職場で作業中に怪我をしたが、会社が労災申請に協力しない」、「職場でセクハラ・パワハラを受けている」、「家族からDVや虐待を受けている」…相談会にはこうした相談が数多く寄せられます。

日本社会で広がる貧困や、労働の現場での労災・賃金不払い・長時間労働・不当な雇い止めなどの実態は、社会的に十分に明らかにされているとはいえません。相談会では、一つひとつの相談を通じて、現場から見えてきた実態を可視化し、社会的な問題提起につなげていきます。

また、生活に困窮していたり、職場で問題を抱えたりしていても、生活保護の窓口に行ったが追い返された、労災申請、労働組合での権利行使のような選択肢を知らない、などの理由で、必要な制度を使えていない人がほとんどです。相談会では、支援を必要としている人たちとつながり、生活保護の申請や、労働組合での権利行使につなげていきます。

〈学生・社会人のボランティアができること〉

□支援を必要としている人を相談につなげる
・駅前でチラシ配りをして、「なんでも相談会」への相談を呼びかける
・街中や公園で、路上生活をしている人に声をかけて、相談を呼びかける
□支援を必要としている人を必要な制度につなげる
・どのような支援を必要としているのか、聞き取りをする
・生活保護の申請に同行する
など

事前に特別な知識や経験は必要ありません。現場での支援活動に関心がある、貧困・格差問題に取り組みたい、という方は、ぜひご参加ください。

〈実際に参加したボランティアの大学生の声〉


私は藤田孝典先生が授業で紹介していたことをきっかけになんでも相談会を知り、貧困や社会問題には興味があり、実際の支援の場で活動したいことから、参加しました。
当日は外に出向いてチラシを配ったり、駅前での会の紹介をしました。公園などに行って声をかけていく中で、最初は緊張して、あまり声は掛けられませんでしたが、少しでも良いので、なんでも相談会を知ってもらいたい、頼ってもらいたいという気持ちで声掛けを行いました。感謝されることもあれば、断られることもありましたが、声掛けをする事で、支援に繋がれなかった人や困ってると気付いてない人などに制度を使ってもらい、色々な人に福祉という分野について知ってもらう事が大切だと思いました。
どんなに小さなことでも役に立ってると思えるような会だと感じました。
(大学2年生 T.Y)

・ボランティア連絡先

🔖LINEで連絡する:https://line.me/R/ti/p/%40bug0288j

🔖メールで連絡する:volunteer@npoposse.jp

・Instagramにて、POSSEの活動を紹介しています。労働・貧困、外国人労働者の問題に取り組んでみたい、POSSEの活動について知りたいという方は、こちらからご覧ください。

 

 

【学生無料イベント】なぜ日本では貧困が広がっているのか 相談支援の最前線から、私たちにできることを考える

お申し込みはこちらから

https://0421posseevent.peatix.com/view

 日本社会では現在、およそ4人に1人が生活保護水準以下で生活しています。「電気・ガス・水道が全て止められてしまった」「3日間何も食べていない」支援の現場では、このような相談が日夜寄せられています。コロナとインフレはその状況にさらに追い討ちをかけ、食料配布の現場にはフルタイムで働く非正規労働者や年金生活者、シングルマザーなど、これまでなんとか生活できていた層までもが押し寄せ、まさに「社会の底が抜けた」ような状況が広がっています。

 それにもかかわらず、世間では「節約テクニック」など小手先の対処法や「みんなで助け合おう」といった抽象的な言葉ばかりが並び、貧困問題を社会的にどのように解決していくべきか、いまどのような支援が必要か、正面から議論されることはほとんどありません。

 今回は、20年以上ソーシャルワーカーとして生活困窮者支援や政策提言に携わってきた藤田孝典さんをお迎えし、相談現場の最新の状況から、日本で何故これほど貧困が広がっているのか、自治体や国の政策の問題点は何かを学び、私たち一人一人がどのように貧困問題に関わることができるのか考えます。

■日時

2024年4月21日(日) 15:00-16:45 開場:14:45-

■場所

東京都新宿区神楽坂6-48TOMOSビル6階 ココロノオフィス神楽坂セミナールーム
神楽坂駅から徒歩1分、飯田橋駅から徒歩7分

■プログラム

14:45 開場
15:00 開演
-15:10 イベント開会挨拶
15:10-16:10 藤田孝典さん講演(60分)
16:10-16:25 ボランティアによる活動紹介(15分)
16:25-16:45 質疑応答(20分)
16:45 終了

■こんな人におすすめ

・日本社会の貧困問題の現状を知りたい
・生活困窮者を支援する力を身につけたい
・社会問題の解決に向けたNPOの活動に関心がある

■講演者プロフィール

藤田孝典さん 社会福祉士・NPO法人ほっとプラス理事
 さいたま市にて、路上生活者・高齢者・障害者・難民など生活困窮者に対する生活支援、自立支援などのソーシャルワークを実践。貧困者を生み出す社会の側を変えるべく、厚労省社会保障審議会​​の特別委員などを歴任し、社会福祉全般に関する政策提言やソーシャルアクション活動に取り組んでいる。著書に『ひとりも殺させないーそれでも生活保護を否定しますかー』『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』​​など多数。

■NPO法人POSSEとは?

POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。

ボランティアも募集しています!

POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。

https://possevolunteer.tumblr.com/

3月24日イベント「過労死かもしれない」と思ったら 過労死やハラスメント自死、労災事故に直面した際の対処法

国が認定しているだけでも毎年200人近くが過労死しています。しかし「勤務問題」を理由とした自死件数はその10倍あることからもわかるように、ほとんどのケースでは過労死と認定されないまま、遺族は泣き寝入りに追いやられています。

「過労死」という言葉は広く知られていますが、実際に過労死が起こった際に家族がどうすればいいのかといった情報は皆無です。遺族の中には「過労死」だということにも気が付かないままの方も少なくありません。

そこでこのイベントでは、過労死遺族の代理人として労災認定や企業相手の裁判を引き受けている鈴木満弁護士さいたま新都心郵便局で夫を過労自死で亡くされたご遺族・小林さん、また小林さんの裁判などを支援された労働組合の倉林さんの経験談をもとに、大切な方を亡くして「過労死かもしれない」と思ったらどう行動すればいいのかについて考えていきます。

日時:3月24日日曜日 14時〜16時(13時45分開場)

会場:埼玉会館 5C会議室   (JR浦和駅(西口)から徒歩6分、埼玉県さいたま市浦和区高砂3丁目1−4)
   https://maps.app.goo.gl/HqEbEW1CBDYFb97s5
   オンライン併用(zoom)

講師:
鈴木満弁護士埼玉総合法律事務所
過労死弁護団全国連絡会議事務局。埼玉県内のトラックドライバーの過労死事件などを担当し、関東圏にお住まいの方を中心に、ご遺族からの、過労死・ハラスメント自死事案における労災申請や会社への対応などに関するご相談・ご依頼に対応している。

小林明美さん
2010年12月、さいたま新都心郵便局で働いていた夫(当時51歳)を職場でのハラスメントや過重労働が原因で亡くす。支援者とともに証拠や同僚の証言を集め、メディアでの発信などを通じて郵便局職員の達成困難なノルマの問題などを告発してきた。2016年に会社と和解し、2020年に労災と認定される。事案に関してはこちらのホームページをご覧ください。

倉林浩さん郵政産業労働者ユニオン元中央執行委員)

郵便局職員などの労働組合に関わる中で、さいたま新都心郵便局過労自死事件の支援に取り組む。長時間労働やハラスメントなどに関する証拠がない中で、ご遺族とともに証拠集めから取り組み、労災認定や裁判で企業の責任を認めさせた。

参加費:無料

プログラム:
13:45開場
14:00開始
14時〜14時30分:そもそも過労死とは? 労災認定や裁判に関する説明(鈴木満弁護士)
14時30分〜15時:過労死かもと思ったら 私はどう動いたか
                 小林明美さん(さいたま新都心郵便局で起こった過労死事件のご遺族)
                 倉林浩さん(郵政産業労働者ユニオン元中央執行委員)
15時〜15時20分:POSSEの過労死に関する取り組みについて
15時20分〜15時30分:質疑応答
15時30分〜16時:個別相談の時間
16時終了

◆お申し込み方法
会場参加をご希望の方もオンライン参加をご希望の方も、人数把握のため、以下のグーグルお申込みフォームにご入力いただくか、メールでご連絡ください。(オンライン参加の方には、後ほど、個別にメールでzoomのURLをお送りします。)

お申し込みフォームhttps://forms.gle/nHMNkuVVPWyJcUEq6
メール:events@npoposse.jp

◆このイベントに関するお問い合わせ
NPO法人POSSE(ポッセ)
メール:events@npoposse.jp/HP:www.npoposse.jp
住所:東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201

主催:NPO法人POSSE
共催:労災ユニオン

 

【イベント開催:職場のセクハラに泣き寝入りしない〜弁護士と当事者が語る闘いのリアル〜】

 

◾️イベント趣旨

職場でセクハラ・パワハラを受けたけれど、「どこに相談したらよいのかわからない」、「会社に相談したら大したことないから黙っていろといなされた」、「対処するのに使える制度があるのか」、「行政窓口に相談したけれど解決しない」などと悩んでいる人もいるのではないのでしょうか。

このイベントでは、職場でセクハラに直面したときに、どのような実践的な対処法があるのかについて解説します。セクハラ問題に詳しい長谷川悠美弁護士から、職場でセクハラを受けた際に、どのような制度や法律を使えるのか解説します。

そして、労働組合に加入して闘っている当事者から、なぜ労働組合で闘うことにしたのか、実際どのように会社に対して責任を追及することができるのか、映像を交えながら紹介します。

また、被害者への相談対応、会社への責任追及などの活動の支援に、学生や社会人のボランティアが取り組んでいます。社会問題に関心がある、支援活動に関わってみたいという方も、ぜひご参加ください。

◾️日時

2024年1月21日(日)14時〜16時(開場:13時45分〜)

◾️場所

ふれあい貸し会議室 新宿No25
【アクセス】
新宿駅南口から徒歩2分
〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目19−2 第一セイコービル 5階
GoogleMap
ふれあい会議室

◾️参加方法

対面、ZOOM同時開催(※ZOOMリンクはお申し込み後にメールアドレスにてお送りします。)

◾️お申し込み方法

以下のpeatixリンクからお申し込みください。(事前申し込み必須)
リンク:https://0121posseunionevent.peatix.com/view

◾️講演者プロフィール

長谷川悠美弁護士
東京弁護士事務所所属。2013年弁護士登録。日本労働弁護団常任幹事。

◾️プログラム(※当日変更する可能性があります。)

14:00〜14:45 職場でのセクハラへの対処法(長谷川悠美弁護士)
14:45〜15:15 労働組合での権利行使の事例(労働組合で闘っている当事者)
15:15〜15:30 現場での支援活動の取り組み(POSSE・総合サポートユニオンスタッフ)
15:30〜15:45 パネルディスカッション(長谷川悠美弁護士・当事者・総合サポートユニオンスタッフ)

◾️主な対象

・職場でセクハラ・パワハラなどの労働問題を抱えていて、何ができるのか知りたい方
・そうした人が近くにいて何か力になれないかと模索している方
・社会問題について知りたい、支援活動に関心のある学生・社会人

主催:NPO法人POSSE
共催:総合サポートユニオン

※ 本事業は、社会福祉法人中央共同募金会様の「赤い羽根福祉基金」からの助成を受けて実施しています。ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

NPO法人POSSEとは?
POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできました。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞しました。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領しました。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞しました。

POSSEではこちらからボランティアを募集です!
https://www.npoposse.jp/volunteer

総合サポートユニオンとは?
総合サポートユニオンは、誰でも加入できる、個人加盟制の労働組合です。私たちは、大企業の日本人・男性・正社員を中心とした旧来型の労働組合を乗り越えるべく、外国人・女性・LGBTQ・非正規雇用労働者・若者(学生バイト)等の権利向上・差別廃絶をメインテーマに活動しています。

総合サポートユニオンではこちらから労働相談を受け付け中です。長時間労働、サービス残業、セクハラ・パワハラなど、問題がありましたらお気軽にご連絡ください。
https://sougou-u.jp/soudan/

【学生無料】「Amazonの裏側で、今何が起きているのか? ジャーナリズム×社会運動で、労働者の犠牲のもとに成り立つ社会を変える」

■イベント内容

ボタンひとつで翌日には何でも届く。本から洋服、家電から食品までAmazonで揃わないものはほぼありません。「当日配送」「翌日配送」をアピールし、頻繁にセールを繰り返すことで、Amazonは私たちを消費へと駆り立てます。

しかしその「便利さ」の裏の大きな代償について、Amazonはほとんど明らかにしようとしません。「使い捨て」同然の扱いを受け、倒れても救急車すら呼ばれない倉庫労働者。過酷なノルマに怯え、事故や怪我の危険を犯して荷物を運ぶ配達員、・・・。こうした人々の存在について、Amazonが自ら口を開くことはないのです。

しかしいま、利益のために労働者や自然を犠牲にするAmazonの実態が、世界のジャーナリストや労働組合、環境N G Oによって明らかにされつつあります。POSSEも今年からAmazon倉庫でのストライキを組織し、#MakeAmazonPayなどのグローバルキャペーンと繋がりながらAmazonの労働問題に取り組んできました。

今回のイベントでは、Amazonに自ら潜入し、謎に包まれた巨大企業の実態を明らかにしてきた横田増生さんをお迎えし、Amazonの実態と、それを告発する潜入ジャーナリズム・社会運動の可能性について考えます。

お申し込みはこちらのリンクからお願いします。

https://1205amazon.peatix.com/

■日時

2023年12月3日(日)15:00〜17:00
開場 14:45-

■場所

ふれあい貸し会議室 新宿No12
【アクセス】
新宿駅西口D5から徒歩2分
〒1600023 東京都 新宿区 西新宿 7丁目8-11 中川ビル
【GoogleMap】
https://maps.app.goo.gl/suAe54aRHrr2MuZG9

■プログラム

・14:45 開場
・15:00 開会挨拶
・15:10 横田増生講演「Amazon帝国の裏側で、今何が起きているか」
・16:00 POSSEメンバー講演「Amazonの使い捨てに挑む社会運動の現場から」
・16:20 休憩
・16:30 質疑応答・ワークショップ
・17:00 閉会

■主な対象

高校生、大学生、大学院生などの学生や若者
労働問題に関わってみたい・自分の職場で声をあげてみたい社会人

■講演者プロフィール

横田増生(ジャーナリスト)@Masuoyokota
1965 年生まれ、福岡県出身。関西学院大学文学部を卒業。米アイオワ大学大学院でジャーナリズ ムの修士号。帰国後、物流業界紙の編集長を務め、フリーランスとなる。2011 年には ユニクロ 帝国の光と影』を刊行。ユニクロ側に2億円超の損害賠償を求め提訴されたが、訴訟はユニクロ 側の全面敗訴に終わる。その後、2015 年よりユニクロで働きながら 1 年超にわたる潜入取材を敢行。その経験をもとに 『ユニクロ潜入一年』を執筆した。
2022 年に刊行された、新潮ドキュメント賞受賞作 潜入ルポ amazon 帝国』では、アマゾンの 倉庫への潜入取材、倉庫で亡くなった労働者の遺族への取材、出品事業者への聞き取りなど幅広 い取材から、アマゾンの流通過程における労働実態や、出品者や地域にアマゾンが与える影響を明らかにした。
他の著書に『アマゾン・ドット・コムの光と影』『トランプ信者潜入一年』など。

岩本 菜々(NPO法人 P O S S E 学生メンバー) @IwamotoNana
1999 年生まれ。一橋大学社会学部修士課程在籍。外国人労働者がコロナ禍で解雇され困窮してい るという報道を目にしたことがきっかけで 2020 年に NPO 法人 POSSE に参加。困窮者支援活動 などを通じて労働・貧困問題に取り組みながら、NHK 日討論』』TBS news23』などのメディ アに出演し、若者世代が抱える労働問題・貧困問題の実態を発信している。2023 年 3 月からはア マゾン労働者の組織化にも取り組んでおり、大阪にある倉庫で働く労働者の一週間にわたるストライキを支援した。

NPO法人POSSEとは?

POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。

ボランティアも募集しています!

POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。
https://possevolunteer.tumblr.com/

11/19(日)午後開催 私たちはこうやって過労死を認めさせた ~遺族と支援者の実践から見えるもの~

◆イベント趣旨

 2022年度に過労が原因で死亡するなどして労災申請があったのは、全国で約3500件で、これまでで最も多くなったことが厚生労働省から発表されています。また、「3500」という数字はあくまで労災「申請」に至った数なので、家族・知人等が過労死・過労自死の可能性があるのに、何をすればいいか、どこに相談すればいいか分からず労災申請まで辿り着くことができていない遺族は、それ以上に存在しているはずです。

 このような状況を改善するために、私たちは国が定める「過労死等防止啓発月間」である11月に合わせ、実際に困難な過労死事件を遺族と支援者が一緒に取り組むことで労災認定や企業責任の追及を実現した複数の実例を共有するイベントを企画しました。当日は、私たちPOSSEで支援している過労死遺族の方に加え、すかいらーくやワタミの過労死問題に取り組まれてきた須田光照さん(全国一般東京東部労働組合)、さいたま新都心郵便局過労自死問題に取り組まれてきた倉林浩さん(郵政産業労働者ユニオン)にもお話しいただきます。

具体的な内容と登壇者は以下になります。

(1)遺族からの損害賠償請求から逃れるために会社を解散(「偽装倒産」)させた企業に対して、支援団体等と共に裁判を進め責任を認めさせた事例:Aさん(遺族)

・遺児が訴えた「震災過労死」 10年を経て加害企業の賠償責任を認める画期的判決

(2)現行法では家事労働者は労災保険が適用除外であるとして労災不支給となったが、支援団体等と共に社会発信をしたことで国が実態調査を行い、法改正等が見えてきた事例:Bさん(遺族)/佐藤学(NPO法人POSSE・総合サポートユニオン)

・24時間死ぬまで働かせても「合法」? 家事代行サービスの過労死事件で驚愕の判決

(3)遺族が裁判ではなく労働組合に加入し、会社との話し合いや社会発信を行うことで、企業の責任や再発防止等を認めさせたすかいらーくの事例。また、過労死を発生させた役員個人の責任や、通常の慰謝料よりも一歩踏み出た「懲罰的慰謝料」を認めさせたワタミの事例:須田光照さん(全国一般東京東部労働組合)

・すかいらーく契約店長過労死 解決内容が大々的に報道

(4)「過労死ライン」(月80時間)を超える長時間労働はなくハラスメント・ノルマによる過労自死のケースで、証拠等が手元にない中、支援者のサポートを通じて社会発信をし1から証拠・証言を集め、労災認定や裁判で企業の責任を認めさせた事例:倉林浩さん(郵政産業労働者ユニオン元中央執行委員)

・さいたま新都心局の責任を追及する会

 困難な過労死事件でも、裁判傍聴はもちろん、オンライン署名、メディア発信、抗議のアクションなどを支援者と協力して行うことで、労災認定や、会社の責任を認めさせたりすることができます。

 家族が過労死してどうしたら良いかわからない、労災申請や会社への責任追及を考えている、取り組んでいる事件が困難で弁護士や支援団体に相談したけど断られてしまった方などがいれば、ぜひご参加ください。これから何ができるか、一緒に考えていきましょう。

◆日時

2023年11月19日(日)

13時30分開始(13時15分開場)〜15時50分終了予定

◆場所

現地会場・オンライン(zoom)の両方で行います。

現地会場は、渋谷区立勤労福祉会館(渋谷区神南1-19-8)の「第2洋室」になります。渋谷駅から徒歩8~10分程です。

◆申し込み方法

以下のグーグルの申込みフォームにご入力ください。後ほど、個別にメールでzoomのURLをお送りします。

https://forms.gle/ub9XfrpDFkRWkXf97

電話やメールでの参加申し込みも可能です。会場に直接来ていただいても大丈夫です。

TEL:03-6699-9375 メール:affairs@npoposse.jp


◆参加費

無料

◆このイベントに関するお問い合わせ

NPO法人POSSE(ぽっせ)
メール:affairs@npoposse.jp/HP:www.npoposse.jp
住所:東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201

【11月5日 イベント】低賃金と暴力の中で働く女性たちーファストファッションの縫製工場から、グローバルな貧困と格差を考えるー

POSSEも加盟している縫製産業の労働環境の改善に取り組む国際NGO・クリーンクローズキャンペーンClean Clothes Campaign)による公開イベントが開催されます。日本国内の技能実習生が生産する衣服や、グローバルサウスの女性が作るファストファッションの生産過程の実態とその改善について考えていきます。

興味のある方は、以下のサイトからイベントへのお申し込みをお願いします!

https://ccc-1105-event.peatix.com/


【イベント内容】

グローバルサウスの貧困を解決するためとして、政府による援助や民間企業によるSDGsに関する取り組みが広がっていますが、それらの国の労働者の経済状況は過去数年間でむしろ悪化しています。例えば2023年のカンボジアの縫製労働者の月給は3年間で3分の1のわずか12ドルまで減少しました。労働者たちはグローバルに展開される有名アパレルブランドの服やバッグを作っているにも関わらず、現地の最低賃金にも満たない給料しか受け取れなかったり、労働組合を結成した途端に解雇されたりするなど、深刻な権利侵害が蔓延しているのです。

こうした縫製産業における搾取の影響を最も受ることになるのは女性です。縫製工場で働く労働者の8割は女性だからです。インドネシアでユニクロの製品を作っていた2000人の女性労働者は、工場が2015年に突然破産したのち、未払い賃金など計550万ドルを受け取れないままホームレス状態に追いやられました。また、バングラデシュでは75%の女性縫製労働者が日常的に縫製工場内や通勤途中でジェンダーに基づく暴力を経験しているという調査もあります。

このようなファッションブランドのサプライチェーンで起こる様々な問題に対して、クリーンクローズキャンペーンは現地のNGOと連携して実態を調査し、社会に告発したうえで、関連するブランドに改善を求める取り組みを続けており、日本からも様々なNPOやNGOが加しています。このイベントでは、クリーンクローズキャンペーンで中心的に活動するNPOスタッフ、学生インターンとともに、グローバルサウスで起こる女性労働者への権利侵害や児童労働といった問題に日本からどう取り組むことができるのかを一緒に考えていきます。

【イベント日時】

日時:11月5日(日) 15:00〜16:30 (開場14:45)

【イベント場所】

TIME SHARING 飯田橋 第二東文堂ビル 7F(飯田橋駅徒歩2分)/オンライン

クリーンクローズキャンペーン(Clean Clothes Campaign)とは

オランダ・アムステルダムに本部を置き、45カ国、235団体からなる、縫製産業の労働問題に取り組む国際NGO。労働組合、移民や女性の支援を行うNPOなど、現場レベルで活動する世界中の団体が連携し、縫製産業で働く人々の権利擁護に取り組んでいる。日本からも労働NGOなどが参加し、学生インターンが中心となってグローバルブランド(ナイキ・ユニクロなど)の縫製工場の実態調査、人権侵害を告発するグローバルキャンペーンの実施、サプライチェーンの規制を目指す横断的な協定の作成などを行なっている。

スピーカー

岩本菜々(@IwamotoNana)
クリーンクローズキャンペーン日本支部メディア担当、NPO法人POSSE学生メンバー、一橋大学社会学部修士課程在籍。奨学金返済者の実態調査および政策提言などを通じて国内の貧困問題に取り組みながら、クリーンクローズキャンペーンのメディア担当として、グローバル企業が作り出す格差・貧困の問題を国内に向けて翻訳・発信している。縫製産業の実態調査をもとにグローバルサウスの貧困問題を考える書籍を刊行予定であり、2022年にはカンボジアで開催されたクリーンクローズキャンペーンの世界大会に出席し、フィリピンやカンボジアのアクティビストにインタビューを行った。NHK『日曜討論』NHK『キャッチ!世界のトップニュース』TBS『news23』『報道特集』など多数のメディアに出演。

岩橋誠(@makotoiwahashi1
クリーンクローズキャンペーン東アジア支部運営委員、NPO法人POSSEスタッフ。2019年4月に「外国人労働サポートセンター」を発足し、日本国内の有名ブランドの下請け縫製工場で働くベトナム人技能実習生の支援など、年間500件以上の外国人労働相談に対応。現場の実態をもとに、日本の外国人労働者が置かれている状況を国内外に発信している。クリーンクローズキャンペーン運営委員としては、ユニクロなど日本企業のサプライチェーンで起きている問題の告発に取り組む。共訳書『ジェネレーションレフト』/『オートメーションと労働の未来』。共著『外国人労働相談最前線』

お問い合わせ:

NPO法人POSSE 

supportcenter@npoposse.jp

10月29日、【イベント】ホームレスを排除する社会に抗う ー荷物撤去・追い出しと闘い、命を守りぬく困窮者支援の現場と、私たちにできることーを開催します!

連続講座「社会問題の最前線を知る」を開催します!
NPO法人POSSEではこの秋、最前線で活躍する研究者・ジャーナリスト・アクティビストなどを迎え、インフレ貧困問題・ジェンダー格差・外国人や難民の人権など、今起きている社会問題について学びを深め、自分たちにできることを考える連続講座「社会問題の最前線を知る」を開催します。

お申し込みはこちらからお願いします

https://posse-event-1029.peatix.com/

★こんな方におすすめ
・今社会で起きている問題について知りたい・理解を深めたい
・社会問題の解決のために取り組めることを知りたい
・同世代の学生・若手社会人と社会問題について議論したい

イベント趣旨
ホームレス排除が進む社会と、命を守るためたたかう支援者たち
 万博の準備が進む大阪では、路上生活者の多い「あいりん地区」の再開発が進み、労働福祉センターが閉鎖されました。オリンピック開催時には、都心を中心に大規模なホームレス排除が行われました。
 2000年代以降、統計上は路上生活者は大きく減少しています。政府は「自立支援の成果」と胸を張りますが、まさにその裏側で、相次ぐ再開発によるホームレス排除で住む場所を追われ公衆トイレや公園の薮に身を隠す人、行政によって半ば強制的に劣悪な宿泊所に収容される人々が相次いでいます。
 「きれいな街」を演出する裏で貧困者を排除するこの不寛容な社会に、私たちはどう立ち向かえるのでしょうか?本講座では、20年以上ソーシャルワーカーとして路上生活者支援を続けながら「全てのホームレスが安心できる家を取り戻せること」を目指して先駆的な住居支援や法改正に向けた政策提言を続けてきた藤田孝典氏を迎え、私たちにできることを考えます。

五輪開催前後に川口市の駅周辺に張り出された、路上生活を禁じる張り紙(提供:藤田孝典)

講演者プロフフィール
藤田孝典(ほっとプラス理事/聖学院大学 客員准教授)

さいたま市にて、路上生活者・高齢者・障害者・難民など生活困窮者に対する生活支援、自立支援などのソーシャルワークを実践。困窮者支援=炊き出しというイメージが根強かった20年前から、路上生活者一人一人に安心できる家を提供するための、先駆的なグループホーム・シェアハウス事業を展開。また、貧困者を生み出す社会の側を変えるべく、厚労省社会保障審議会​​の特別委員などを歴任し、社会福祉全般に関する政策提言やソーシャルアクション活動に取り組んでいる。著書に『ひとりも殺させないーそれでも生活保護を否定しますかー』『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』​​など。

イベント概要
日時:10月29日(日)
時間:開場14:00 イベント開始14:30 終了17:00

会場:北沢タウンホール ミーティングルーム

プログラム
①14:40-15:30 藤田孝典氏 講演「ホームレスを排除し、収容する行政ー支援現場から見る現状」
②15:30-15:45 POSSE学生メンバー「私たちにできる支援活動 相談の現場から」
③16:00-16:40 講演者・支援に取り組む学生との質疑応答・ディスカッション
④16:50 まとめ・終了

NPO法人POSSEとは?
 POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。

ボランティアも募集しています!
POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。
https://possevolunteer.tumblr.com/

【学生無料】あなたの隣で差別される外国人労働者  〜中絶・指切断・強制帰国させられる人が当たり前にいる社会でいいの?〜

お申し込みは、こちら(https://posse-event-230625.peatix.com/view)からお願いします!

「掃除中にプレス機が作動し左指4本が切断された」「頭上から木材が落ちてきて左腕を骨折した」「妊娠したことを理由に解雇された」「パスポートと在留カードを奪われて強制的に帰国させられた」..。

 POSSEの相談窓口には、技能実習生から毎週のようにこのような相談が寄せられています。先月末に厚生労働省が発表したデータによると、外国人労働者の全体の中でも労働災害発生率が一番高いのが技能実習生であり、その割合は、日本人労働者の労災発生率よりも高いものとなっています。技能実習生は、日本で働く全ての労働者より危険で劣悪な労働現場で働いていると言えるでしょう。私たちの多くが日々享受している「先進国的な豊かさ」は、そのような状況におかれた技能実習生たちによって支えられているのです。

 また、技能実習生が働いている割合が高いのは、建設業や製造業です。なかでも顕著なのが、食品製造業での受け入れの増加です。いまでは、高校生や大学生のアルバイトやパート女性が職場で技能実習生と一緒に働いているという状況はめずらしくはありません。まさに真横で、技能実習生がパワハラや暴力をうけていたり、仕事中に怪我をして救急車に運ばれていく姿を目にしたという人も少なくないでしょう。

 そのような身近な差別を前に、自分にできることはないか、なぜこのような事態が広がっているのか、モヤモヤとしているひとも多いと思います。POSSEでは、学生ボランティアが中心となって技能実習生からの労働相談対応や権利行使を支える活動を行なっています。今回のイベントでは、労働相談の現場から見えてくる実態を元に、差別や暴力が起きてくる社会構造について話していきます。そして、技能実習生が使い捨てにされる現状を変えるために私たちが取り組んでいる活動について紹介をしながら、私たち一人一人にできることについてワークショップで議論をおこないます。差別・格差のない社会の実現を目指す活動に加わりたいという方の参加をお待ちしております!

■日時

2023年6月25日(日)14:00〜16:00
開場 13:45-

■場所

北沢タウンホールの「スカイサロン」
〒155-8666 東京都世田谷区北沢2-8-18
https://www.setagaya.co.jp/kuminkaikan/kitazawatownhall/access.html

■プログラム

①第一部
田所真理子ジェイ(筑波大学大学院生、技能実習制度廃止プロジェクト共同代表)
岩橋誠(POSSE外国人労働サポートセンター)

②第二部
ワークショップ&質疑応答

■対象
高校生、大学生、大学院生などの学生や若者

お申し込みは、こちら(https://posse-event-230625.peatix.com/view)からお願いします!

〇ボランティア募集中!!

POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。

https://possevolunteer.tumblr.com/

POSSEオンラインアカデミーアーカイブ映像 Youtubeにて公開中!

http://www.youtube.com/playlist?list=PLqW2fON4TE4_7iM4aPeqFoHeGFkzafKtm

POSSEの活動を
支援しませんか
ご寄付や会員登録、ボランティアを募集しています。
多くの若者の働き方や生活を改善するために、
ぜひご協力ください。