「家あってあたり前でしょプロジェクト」立ち上げました!学生ボランティア募集中!

こんにちは。「家あってあたりまえでしょ」プロジェクトの共同代表の岩本菜々です。

<「家あたプロジェクト」とは?>

「家あってあたりまえでしょ」プロジェクト、略して、「家あたプロジェクト」とは、家賃を払えなければ、寒い路上で夜を過ごさなければいけない。危険な目に遭いながら見知らぬ人の家を渡り歩かなければいけない。そんな理不尽な現状を変え、全ての人に安定した住居が保障される社会の実現を目指して、「POSSE」と「ほっとプラス」に関わる10〜20代のZ世代の若者で立ち上げたプロジェクトです。最初の活動としてまず年末年始に、行政の支援が必要な人に届くよう、大宮駅周辺でアウトリーチ活動と相談会を実施します。

<家があって当たり前の社会の実現を目指す>


安心して過ごせる住居は、誰にでも保障されるべき権利です。しかし現実には、コロナ禍で突然住む場所を失い、行政の支援に繋がることができないままネットカフェや見知らぬ人の家を渡り歩く若者が数多くいます。福祉行政の窓口で支援を求めたにも関わらず追い返され行き場を失った人からの相談も、毎日のように寄せられています。コロナ禍の長期化で生活が崩壊する人が増えているのに、行政の支援が全く届いていないのです。

支援活動に携わってきたZ世代はこうした状況に危機感を抱き「家があってあたりまえでしょプロジェクト」を立ち上げました。雇用の調整弁として解雇され、家賃が払えなくなったら追い出され、行政の支援からもこぼれ落ちる。こうした理不尽な社会を、私たちは許しません。私たちは、このプロジェクトを通し、全ての人に「家に住む」という当たり前の権利が保障されることを求め、行動を起こしていきます。

<プロジェクト立ち上げの経緯>


・コロナ禍が可視化した矛盾

NPO法人POSSEや、NPO法人ほっとプラスの窓口には、ネットカフェで生活する若者や、家賃が払えなくなり住居を失った人からの相談が相次いでいます。

相談からわかってきたのは、サービス業を中心に雇用が不安定化する中で、今まで非正規雇用で生活を成り立たせてきた多くのワーキングプアの人たちの生活が、一気に崩壊しているという現状です。特に飲食などサービス業に従事する女性や、外国人労働者たちの貧困が深刻になってきています。

少しでも収入が減ってしまったり、仕事が見つからなければ、簡単に住む場所を失ってしまう。長期化するコロナ禍は、多くの若者や非正規労働者・外国人労働者が非常に不安定な中を生きている現実を浮き彫りにしました。

・声を上げるZ世代の広がり

この1年間、これらの相談を最前線で受け、解雇の撤回を求めて企業と闘ったり、生活保護の適用を求めて行政の窓口に同行してきたのは、私たちZ世代の若者です。

コロナ禍で、100人を超えるほど多くの大学生や20代の若者が、労働・貧困問題に取り組もうとPOSSEやほっとプラスに参加しています。コロナ禍が社会の矛盾を浮き彫りにしたことで、「この状況をなんとかしたい」と立ち上がる若者が増えてきたのです。

私自身も、コロナをきっかけに活動に参加した一人です。「ステイホーム」が呼びかけられる中で、家を失っている人がいること。非正規の女性や外国人労働者は雇用の調整弁として扱われ、企業の都合が悪くなったら真っ先に解雇されること。ニュースを通して知ったこのような実態に怒りを覚え、なにか自分できることはないかと支援団体を調べPOSSEで貧困問題に取り組み始めました。

一年ほど活動に取り組んできて実感したのは「専門家や政治家でなくとも、現場で声をあげ闘うことで社会は変えられる」ということです。

「セクハラで鬱になり、会社を辞めざるを得なくなった」「行政で水際作戦にあい、これから生きていく方法がない」など、日々寄せられる相談からは深刻な現実に直面します。

しかし同時に、私は同世代の仲間と共にこのような現実と闘い、変えてきました。セクハラを受けた労働者とともに会社と団体交渉をおこない会社に責任を取らせたり、水際作戦にあった当事者とともに行政に抗議し適切な運用を求めたりするうち、一つ一つの具体的な差別や不当行為は声を上げることで変えられるのだと実感してきました。

<年末アウトリーチ活動を行います!>

プロジェクトの最初の活動として、まず私たちは年末12月28日から来年の12月31日にかけて、年末のアウトリーチ活動を行います。

年末年始は収入が途絶え、居場所を失う人が増加します。さいたま市をはじめとする各自治体ではこうした状況に対応するため、ビジネスホテルなどを一時宿泊所として確保しています。

しかし、突然住む場所を失った若者や女性にとって、相談会場や行政の窓口に直接足を運ぶのは簡単なことではありません。また、日本語でしか情報を周知していない自治体も多く、外国人にはほとんど情報が届いていない現状があります。

ただ相談者が訪れてくるのを待っているだけでは、必要な人に支援が届きません。そこで私たちは12月28日から12月31日の間、駅前やネットカフェ前でのチラシ配りや、相談を呼びかける街頭宣伝を行い、年末に過ごす場所がない人へ積極的にアウトリーチしていきます。

期間中は大宮駅前の鐘塚公園に相談会場を構え、訪れた人に聞き取りを行い、一時宿泊施設をはじめとする行政が提供する支援へと繋ぎます。

また、食料や生理用品などの生活用品も配布します。住居の問題に限らず生活困窮に陥っているという方からの相談も受け付け、生活保護などの行政の支援に繋ぎていきます。

年始にもアフターフォローとして、宿泊施設を利用される方への定期訪問を行い、生活保護などの公的支援につなげるなど、継続的に活動に取り組んでいきます。

<年末年始のボランティアとプロジェクトメンバー募集中!>

私たちと一緒に、誰もが安全な住居に住む権利が保障される社会を目指して活動するZ世代の仲間を募集しています。

また、年末年始のボランティア活動だけでなく、一緒にプロジェクトを動かしていくメンバーも募集中です。

「コロナ世代」と呼ばれる私たちは、ただ社会の理不尽に耐えているだけの存在ではありません。理不尽に対して声をあげ、自分たちの手で新しい社会を作り出す力が、私たちにはあります。私たちと一緒にみなさんも声を上げ、行動を起こしませんか?

下記の日程でオンラインボランティア説明会を実施します。希望者は以下のメールアドレスにご連絡お願いします。

日程:12/27(月)15:00-17:00 ZOOM開催

参加ご希望の方はメールでお問い合わせください:volunteer@npoposse.jp

また、ボランティア説明会に参加できなくても構いません。ボランティア募集は随時行っていますので、希望者はいつでも下記までご連絡ください。

ボランティア説明会参加連絡&ボランティア希望者連絡先:volunteer@npoposse.jp(担当:岩本)

NPO法人POSSEとは?

POSSEは、若者の労働・貧困問題が深刻化していた2006年に当時大学生だった今野晴貴らによって結成され、これまで数多くの問題に取り組んできた。現場の労働相談から「ブラック企業」を社会問題化し2013年には「流行語大賞」と「大佛次郎論壇賞」を受賞した。また、宮城県仙台市にて被災地支援をおこない厚生労働大臣から感謝状を受領した。近年では、コロナ禍で困窮する女性や外国人の問題にも積極的に取り組み2021年に「第8回エクセレントNPO大賞」を受賞した。
ボランティアも募集しています!

POSSEでのボランティアに関心がある方は下記よりお問い合わせください。
https://possevolunteer.tumblr.com/

POSSEオンラインアカデミーアーカイブ映像 Youtubeにて公開中!
http://www.youtube.com/playlist?list=PLqW2fON4TE4_7iM4aPeqFoHeGFkzafKtm

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