7月12日、イベント「なぜ過労死するまで働かないといけないのか マルクスから考える資本主義と軽視される働く人の命」を開催します!

 電通、トヨタ自動車、NHK、三菱電機など、有名大企業で過労死が相次いで起こっており、国が認めるだけでも毎年200人ほどが長時間労働や職場のハラスメントを理由に亡くなっています。しかしこれは氷山の一角であり、心臓や脳の疾患で過労死したケースのほとんどは企業側の隠蔽工作によって闇に葬られています。事実、企業の多くはタイムカードなどの証拠を隠滅して責任回避を図るだけでなく、「勝手に働いて亡くなった」「うつ病になったのは家族のせい」と故人や遺族に原因があったという主張を繰り返し、「社員を二度殺す」のです。

 現代社会においては、強制労働や危険な働き方は法律などで禁止されているだけでなく、職業選択の自由が保証されているため「いつでも辞められる」はずです。それでもなぜ過労死が引き起こされるような過酷な働き方が蔓延しているのでしょうか?この問題に正面から取り組んだのが、カール・マルクスです。

 資本主義社会では、誰かに雇われて賃金を得る以外には生活していくことができないがゆえに、働く人びとは「自発的に」過酷な労働に従事せざるを得ず、その結果として過労死が引き起こされてきたとマルクスは述べます。実際に、19世紀のイギリスの縫製工場で働く女工が30時間連続勤務によって「純然たる働きすぎによる死」に至ったように、資本主義の歴史には常に過酷な労働がつきまとっていたのです。

 そして、マルクスの時代から100年以上経過し、AIやICT化など高度なテクノロジーが発展して人間の労働が「不要」になるとすら言われるようになった今日において、状況は変わっていないどころかむしろ悪化しているとさえ言えます。そこで、本イベントでは、『人新世の資本論』や『ゼロからの『資本論』』の著者である斎藤幸平東京大学准教授をお招きし、今年6月に『会社は社員を二度殺す 過労死問題の闇に迫る』を刊行した今野晴貴・NPO法人POSSE元代表とともに、マルクスの理論を手がかりにして、現代の働き方を考えていきます。

【日時・プログラム】
2025年7月12日(土)16時〜17時40分(開場15時30分)

開演・挨拶 16時00分
16時00分 今野晴貴・NPO法人POSSE元代表講演
16時30分 斎藤幸平・東京大学准教授コメント
16時40分 パネルディスカッション兼質疑応答
17時30分 NPO法人POSSEの活動紹介
17時40分 終了

【場所】
会場/オンライン(zoom)併用
ワイム貸会議室新宿西口 Room B(新宿駅から徒歩2分)

【お申し込み】

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