最低賃金制度

Q.契約で決められている基本給を所定時間で割ると、たった時給500円。これっていいのですか?

A.最低賃金を割っている場合は違法です。最低賃金については、各都道府県にて定められていますので、確認しましょう。

最低賃金制度とは

最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者は、その最低賃金額以上の賃金を労働者に支払わなければならないとする制度です。
賃金額が最低賃金額より低い場合、賃金額は法律により強制的に最低賃金額とされ、差額は未払いとなります。これは労使間で賃金を最低賃金額より低くすると合意しても同様です。地域別最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合には、罰則(罰金額の上限50万円)が定められています。

最低賃金の算出方法
自分の賃金が最低賃金を割っているかどうか、以下の計算から算出できますので、確認しましょう。
実際の賃金額を時間当たりの金額に換算し、最低賃金と比較します。
例)
日給制の場合:日給額÷1日の所定労働時間≧最低賃金額(時間額)
月給制の場合:月給額×12か月÷年間総所定労働時間≧最低賃金額(時間額)

次の賃金は最低賃金の対象となる賃金には含まれません。
①精皆勤手当、通勤手当、家族手当
②臨時に支払われる賃金(結婚手当など)
③1か月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与など)
④時間外・休日労働に対する賃金、深夜割増賃金

参考サイト:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」

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