奨学金Naviは、NPO法人POSSEの奨学金ワーキングチームによる特設ページです。奨学金ワーキングチームは、日本学生支援機構(旧日本育英会。以下、JASSO)の奨学金問題を中心に、若者の教育と格差・貧困の問題に取り組みます。
いま、奨学金を返せない低所得の若者が急増しています。大学を卒業しても安定した正社員の仕事は少なく、フルタイムで働いたからといって余裕のある年収を得られるわけではなくなっています。労働相談でPOSSEに訪れる若者の状況を見ても、入社して数年を経ても貯蓄のある者は少数です。こうした若者の雇用状況の変化が様々な問題を生み出しています。
奨学金を将来返す自信が持てず、奨学金を借りることを諦めてしまう。奨学金を返せるか不安でバイトに明け暮れ、授業に支障が出てしまっている。経済困難で奨学金を返せなくなり、金融機関のブラックリストに載せられてしまった。その他にも、学生課との窓口でのトラブルや返済猶予の申請の難しさなど、奨学金をめぐる様々な問題が生じています。
そこで、奨学金ワーキングチームは、下記の取り組みを行っています。
@奨学金を返せない人の相談受付・サポート(返済猶予・延滞金減免など)
A奨学金の「ブラックリスト化(※)」停止・給付型奨学金創設に向けた政策提言
※返済を3ヶ月延滞した者の個人情報をを個人信用情報機関に登録する措置。この措置を取られるとクレジットカードやローンが利用不可能になる。
B奨学金や学費に関する情報発信
大学進学を考えている若者・在学中の若者・奨学金を返済している若者の現実の生活から若者自身が問題を提起し、返済に悩む若者をサポートしながら安心して学べる社会を実現することを目指します。
一昨年冬、奨学金のブラックリスト化が実施されました。具体的には、奨学金の返済が3ヵ月以上遅れた人に対し、ペナルティとして個人情報が信用機関に登録されるというものです。これは、返済する意思があっても返済できない場合にはペナルティを与えるということであり、奨学金が民間ローンと同じになってしまったということです。
この時すでに奨学金を借りていた私にも、ブラックリスト化に同意しないと奨学金の貸与を打ち切るという趣旨の手紙が届きました。その手紙を読んで非常に驚き、恐怖さえ覚えたことは今でも忘れられません。これが、私が奨学金制度に対して疑問を感じたきっかけでした。
また、奨学金の保証人についても納得のいかない事件がありました。奨学金の申請後に、やむを得ない事情で保証人の変更を申し立てたところ、大学の窓口で一旦は保証人の変更を認めたにもかかわらず、結局保証人の変更が認められる期間が過ぎていたと言い渡されて、奨学金の申請を却下されてしまいました。しかも、その期間は奨学金の書類のどこにも明記されていませんでした。そもそも、奨学金の貸し出しの条件に、連帯保証人に加えて保証人という条件が課せられるのは、奨学金の趣旨に反するのではないでしょうか。奨学金を借りる必要に迫られる場合には、頼れる保証人がいないということも大いにありうるのですから。
さらに、苦情を言おうにも、日本学生支援機構は「苦情等は大学を通してください」ということで完全にシャットアウトされてしまい、大学の窓口に掛け合っても「うちでは判断できない」の一点張りでした。私たちは一体どこに苦情を申し立てたり、交渉したりすればいいのでしょうか。
現在の日本学生支援機構の奨学金は奨学金の本来の趣旨に反するようなもの(ローン化、ブラックリスト化、有利子化)になってしまっています。
当サイトは、このような奨学金制度に苦しむ私たちの助けになるような、奨学金の総合サイトを目指していきたいと思います。既存の制度をフル活用して負担を軽くし、さらに現在の奨学金制度に風穴を開けることができるような取り組みをしていきます。是非、当サイトをフルにご活用下さい。