『POSSE vol.15』の特集は、橋下市長の大阪改革を取り上げます。 次々と打ち出される改革案やセンセーショナルな発言で、
連日の注目を集める橋下徹・大阪市長と、彼の率いる大阪維新の会。
雑誌や新聞などは相次いで特集を組み、その姿を追おうとしています。
あるメディアは、彼らに小泉政権、民主党政権に続く変革の希望を託し、
一方であるメディアは、独裁的な「ハシズム」との罵声を浴びせています。
しかし、これらの議論には、後景に退きがちな二つの視点があるのではないでしょうか。 一つは、橋下改革の中身への評価です。
橋下徹という政治家個人の人格や思想信条、政治手法ばかりが注目され、
政策の中身そのものの分析や対策が後回しになっているのではないでしょうか。
特に、雇用や社会保障の質という視点からの議論は、あまり見られません。
衆目を集める政策案が矢継ぎ早に繰り出されるなかで、
立ち返るべき原則、そこからの検証が見失われてはいないでしょうか。 もう一つは、橋下改革の躍進を用意した、これまでの日本のシステムの問題です。
乱暴な手法の一方で、橋下改革がこれほどまでに支持をされている背景には、
従来の制度や社会運動に不信や課題があることは疑いようがないでしょう。
橋下改革の提起した論点を受け止めつつ、新しいビジョンを展望することが必要です。 『POSSE vol.15』の橋下改革特集では、こうした視点を基礎に、
労働、教育、地域経済、都構想、橋下支持層、ベーシックインカム、
そして社会運動などをテーマとした論考を掲載します。 単なる否定でも、単なる賛成でもなく、労働や貧困の実情から政策、
橋下改革に対抗しうるビジョンを目指していきます。 発売は、5月末〜6月初旬になります。 ほかにも、ブラック企業経験者の取材、大好評の哲学者・國分功一郎さんの連載もあります。 現在、編集部一同、全力で作成しております。
発売までもう少々お待ちください。 (編集部・坂倉昇平) **********************
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『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作し、これまで16巻を出版、4年目を迎えました。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。
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